来たる、平成十三年八月二十四日は、毎年の恒例行事である、「矢場地蔵大縁日」が行われます。大縁日は、仏教の大きな行事の一つである「施餓鬼」を行う行事です。(施餓鬼についての詳細はこちら)。
地蔵寺における施餓鬼は、地蔵の命日である八月二十四日に行われます。
大縁日では、施餓鬼の法要の他にも、様々の催しが行われ、子供さんからご年配の方々まで幅広くお楽しみ頂けるよう、毎年工夫を重ねておりますので、是非起こし頂けますよう、よろしくお願い致します。




矢場地蔵大縁日スケジュール
催し物 内容 場所 時間
大地蔵菩薩法要 大地蔵菩薩の法要を行います。本年は建立十周年です。 大地蔵菩薩前 10:00〜10:30
大施餓鬼一会 先祖代々の諸霊、無縁仏、餓鬼を供養する施餓鬼会を行います。 本堂 11:00〜12:30
呈茶 抹茶をたてて、お召し上がり頂きます。 境内テント 10:00〜12:00
おもちゃ供養 役目を終えたおもちゃ達の供養を行います。 本堂前 14:00〜14:30
幼稚園児写生作品展表彰式 幼稚園児達が描いたお地蔵様のの写生作品を表彰致します。 本堂前 14:30〜16:00
マジックショー 天白マジッククラブによるマジックショーです。 本堂前 16:00〜16:30
こども縁日 先着200名のお子様にカブトムシ等がもらえる三角クジをプレゼント 寺務所 16:30〜19:00
ジャズ生演奏 若葉中学校ジャズアンサンブル部の皆さんによるジャズの生演奏 本堂前 17:00〜17:30
こども地蔵盆 お子様の健康を祈願し、お経を唱えてお守りをお渡しします。 本堂 17:30〜20:00
旭太鼓 勇壮な、和太鼓の生演奏です。 本堂前 19:30〜20:00
露店 たこ焼き、焼きそば、たません、とうもろこし、水風船、かぶとむし、冷たい飲み物(ビール・ジュース・ラムネ・お茶)、おでん、フランクフルト、ビアガーデン など 境内 15:00〜20:00
草月流生花展 草月流の生花を沢山展示しております。 本堂 終日
幼稚園児写生作品展 幼稚園児達が描いたお地蔵様の写生作品を展示しております。 西側参道 終日


施餓鬼とは・・・・
「おせがき」は、「施餓鬼会(せがきえ)」「施食会(せじきえ)」などといわれ、各宗派を通じて行われる仏教行事の一つです。
その由来は、『救抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんくがきだらにきょう)』というお経によるといわれています。
それによると、釈尊の十大弟子の一人である、阿難尊者(あなんそんじゃ)が、ひとりで瞑想している時、口から火を吐く一人の恐ろしい餓鬼があらわれ、「お前は三日後に死んで、我々と同じ恐ろしい餓鬼道に落ちる。」と言いました。恐れおののいた阿難尊者が、どうしたらそれを免れることができるかを尋ねたところ、その餓鬼は、「その苦から免れたければ、三宝(仏・法・僧)に供養しなさい。また無数の餓鬼たちに食物を施して供養しなさい。そうすれば餓鬼も救われ、その功徳によってお前も救われるだろう。」と答え、姿を消しました。
阿難尊者は、餓鬼を供養する方法を釈尊に教えを請い、無事餓鬼を供養することができましたが、その時求めに応じて釈尊が示された修法が施餓鬼会のはじまりとされています。そして今日では、餓鬼だけでなく先祖代々や広く無縁の諸精霊(しょしょうれい)を供養し、また同時にみなさん自身の福徳延寿(ふくとくえんじゅ)を願う行事となりました。
ぜひこの施餓鬼会の機会に、心からお念仏を称え、自他ともに救われる功徳を積んで頂きたいものです。
本来、施餓鬼会の期日は定められていませんが、お寺の年中行事のひとつとして、お盆の頃におこなわれることが多く、施餓鬼棚に「三界万霊牌(さんがいばんれいひ)」や初盆の戒名を記した位牌を置き、浄水や食物を供え、五如来の「施餓鬼幡」を立てて法要を営むのが習わしです。
施餓鬼会は、新亡の霊や先祖代々の諸霊を供養するとともに、無縁仏や餓鬼に施しをする法要でありますが、さらに日頃の自分自身に巣くう「餓鬼」の心を反省し、自他ともに生かされている身をしっかり受け止め、救われる功徳をお互いに積んでいくことが大切なことです。